NST(nutrition support team 栄養サポートチーム)
東大阪生協病院は2005年10月からNST活動を開始しました。現在、東大阪生協病院は日本静脈経腸栄養学会、日本栄養療法推進協議会のNST認定施設です。
NST(nutrition support team 栄養サポートチーム)の目的
病棟入院患者に対して、エビデンスに基づいた有効性のある栄養管理を実施し、疾患からの早期回復、QOLの改善を図ることを目的とします。
栄養管理はすべての医療の基本です
- 栄養管理はすべての治療法の基盤
- 栄養状態が不良であれば、いかなる治療も無効
- 適切な代謝・栄養管理は症例の予後を改善する
- 不適切な栄養管理は予後を増悪させる
NSTの活動、回診
医師、薬剤師、看護師、栄養士、言語聴覚士、検査技師などの多職種により、病院のなかの患者さんのための栄養療法をどうするのかについて検討・討議し実践しています。
毎週NST回診の対象患者を抽出し多職種での回診、介入を行っています。
回診対象患者
- 入院時の栄養評価にて栄養不良(BMI 18.5以下 Alb 3.0以下 TLC 1000以下のうち1項目でもあれば栄養不良と判断する)と判定された患者
- 入院時に褥瘡、食事のむせ、経腸栄養、中心静脈栄養のいずれかがある場合
- 入院経過の中で栄養状態の悪化、栄養不良と判断される患者
- 主治医などから回診依頼が有る患者
- その他
- ただしがんのターミナル、重度の肝疾患・腎疾患などの基礎疾患に伴う栄養不良の場合は対象外とする
NSTの業務
- NSTの関与が必要と考えられた入院患者に対して定期的な回診を実施し、栄養状態の評価とともに栄養治療に関する提言、方針提起などを患者に関わるすべての医療スタッフにおこなっていく
- 栄養学的な立場からの症例検討を定期的に実施する。
- 院内において栄養に関する学習会などを定期的に開催し、職員、患者・組合員に対して栄養・栄養療法に関わる情報を提供し啓蒙に努めていく。
- 回診、症例検討会、学習会などの内容を記録、保存する。
- NSTメンバーは日常的に栄養に関わるコンサルテーションをおこなう。コンサルテーションの対象は病棟のみではなく外来・在宅分野など東大阪生協病院に関わるすべての患者が対象となる
- NSTは院内感染対策委員会、褥瘡対策チームなど院内の関係部署との連携を図る。
NST QI指標
栄養に関わる指標を公開しています
65歳以上低栄養の改善率(民医連指標6)
【指標の意義】
血清アルブミン値を使用し病棟での栄養改善のとり組みの指標とする
【低栄養の改善率】
48.08%(25/52 分子 分母のうち退院時にアルブミン値が3.0以上となった患者 分母 入院時のアルブミン値が3.0未満の患者 65歳以上、入院が14日以上、死亡退院、肝硬変、ネフローゼを除く)
民医連の中央値は25.53%でありそれを大きく上回った。
現時点での東大阪生協病院の栄養管理に関する指標となるが、さらにその向上に向けて取り組んでいきたい。
NST回診率
【指標の意義】
当院はNST稼動認定施設であり毎週NST回診を実施しているが、回診患者の病棟入院患者に占める割合を独自指標とした
【NST回診患者率】
9.3%(214/2302 分子 NST回診患者延べ数 分母 新入院患者と前月最終日在院患者の合計)
東大阪生協病院の入院患者のうち9.3%にNSTが関与していることになる。今後、NSTが関与したことによる栄養改善の指標などを検討したい。
