マスク着用と感染対策への ご協力のおねがい
この3月13日からマスクの着用が自由化され、個々人の判断に任されますが、当院を利用される皆様には引き続きマスクの着用と感染対策へのご協力をお願いします。
【COVID19(コロナ)感染の現在の特徴】
- 致死率は低下しても死亡者は増加。伝播力は高く、しかもまだ上昇
オミクロン株は若い方々や基礎疾患のない人々にとってはただの風邪と変わらない程度になっているといえるかもしれませんが、一方、その伝播力の高さから、高齢者ホームや病院などではあっという間に感染が広がってしまい、脆弱な高齢者を中心に死亡者数は増えました。
- 後遺症を残すことがある
若い方でも中には、感染後、記憶や脳の働きに障害をきたしたり、全身がつかれる、咳や息苦しさが続くなどの後遺症を残す方がおられます。
【医療機関の特性と苦悩】
医療機関には高齢者や様々な疾患を持った方が受診や入院をしており、免疫が抑制されていたり、感染症が命取りになるような方も多くいらっしゃいます。現に高齢者施設や医
療機関のクラスターで残念ながら命が失われたり、寝たきりになってしまう方も多く、そういう虚弱な方々にとっては、まだまだインフルエンザと同等とはとても言えない感染症なのです。医療機関は、そういう感染に脆弱な患者さんと、COVID19のような感染症にかかった患者さんがどちらも訪れる場所であるという、悩ましい特色があります。
【医療機関と一般社会との感覚の乖離】
私たち医療従事者は、感染に弱い患者さんを感染から守らなければなりません。ですからCOVID19の院内感染を起こしてはいけないという強い思いで今も仕事をしています。残念ながら、その点で、医療機関と一般社会の感覚の隔たりを感じざるを得ません。
【医療機関の特性と役割をご理解いただき、引き続き医療機関の感染水際対策とマスク着用にご協力をお願いします】
私たちは、COVID19が5類になったからと言え、当面、発熱などの症状のある患者さんとそれ以外の患者さんの動線を分けた診療(発熱外来など)を継続する予定です。まだまだ感染対策しなくてもどの人にとっても安心できる感染症ではないからです。その点へのご理解も引き続きお願いいたします。